ミルク粥



ユルスナールの『ハドリアヌス帝の回想』の中で、皇帝ハドリアヌスが疲れて自室に戻り、暗殺を恐れて自分で作っているわけではないのだが、などと言い訳をしながら自ら牛乳粥を作って食べるシーンがございまして。それが美味しそうで真似て作ってみましたところ、たいそう美味。
冷ご飯を小鍋に入れ、ひたひたの牛乳とコンソメ顆粒と塩少し(お好みでパルミジャーノも少々)を加え、時折混ぜながら加熱するだけ。ご飯が牛乳を吸いますので、思いのほか短時間でミルクリゾットのできあがり。優しく、ほっとする味わいです。