びっくり



保育園でも“慎重派”で通っている孫は、ちょっと怖がり。何かに驚くと、真剣な表情で身を翻してこちらに向かってまいりまして、必死にがばっとしがみつき、胸元に頭を預けてじっとするのですが、この孫の一連の動きが可愛くて祖母はお気に入り。
ちょっとでもびっくりすると、しがみついてくるものですから、たいしたことないような事でも、「わっ!大変!!」などとわざと言って、孫を驚かせてみたり。今日も婿の事務所で孫と二人で留守番をしております時に、おそらく普段は触らせてもらっていない仕事用の電話に悪戯をさせておりましたところ、『留守』のボタンをピッ。「ただ今留守にしております…」と聞いたことのない女性の声でアナウンスが流れ始めたとたん、孫はびっくりして、がばっ。うわあ、かっわいい。むぎゅっと抱きしめながら、祖母、幸せ。私が喜んでわはわは笑っておりますので、(ん?大丈夫なのかな?)と思った孫は、胸元から頭を離し、電話機を振り返りじっと見つめております。そこで、留守電を解除。「ほら、ここのボタンをもう一回押してごらんなさい」と孫に勧め、再びピッ、「ただ今留守に…」、私「きゃあ!たいへーん!」、孫、軽く、がばっ。留守電解除、私、「はい、押してごらんなさい」、孫、ピッ、「わあ、たいへん!」、…孫、なんだ、大丈夫なんじゃない、とにやり。
と、このように、孫がなにかにびっくりするのを、楽しみにしているのです。