le bilboquet



前を通るたびに、「ここに移ったのよね」、と見上げておりました、通称赤ビルボケ。le bilboquet第1号店で、ケーキとコーヒーを。
新しい赤ビルボケは赤坂通りに面した、まだ新しいビルの2階。建物の入口を入りますと、奥にエレベーターは見えるのですが、オートロックのドアのあちら側で使うことはできず、階段で上階へ。
店内へ足を踏み入れますと、赤、白、茶、でまとめられたインテリアがなかなかにお洒落。各テーブルの上には、南仏プロヴァンスのリキュール、RICARDの灰皿が。AUX BACCHANALESのように、オープンエアということでもございませんのに、全席喫煙可のようです。このご時勢、女性向けのカフェとしては珍しいですこと。
さて、注文をいたしましたのは、ガトーショコラとコーヒー。店内や、窓に面した赤坂通りをきょろきょろと眺めつつ、頼んだ品が出てくるのを待っていたのですが、なんですか、どうにも落ち着きません。何故?うぅぅん…そう、店内がとても騒がしいからだわ。
活気がある、ですとか、賑わっているとはまた違います。人の話し声、笑い声、食器の音、厨房の音などが、ぐわんぐわんと空間に反響。おそらく、皆さん同席している相手との会話が聞き取りにくいので、余計大きな声になり、そしてますますたいへんな騒ぎに。ちょっと近年経験したことのない驚くべき騒々しさ。
ほとんどが若い女性客ばかり。酔っているですとか、お行儀が悪い、という風でもございませんので、おそらく店舗の構造に問題がございますのでしょう。お料理などもなかなか美味しいとの評判のお店ではございますが、喧騒の中に身を置きながら食事をしたい!という気分の時に、ぜひお薦めしたいです。
さて、お店を出てふと目に入りましたのがエレベーター。あら、2階からは使用することができるのでしょうか。試しにエレベーターを使って1階に下りてみますと、オートロックの内側に。ロックを解除して外へ。ということは?このビルは、2階からでしたらどの階にでも自由にエレベーターで移動することができるという、不思議なセキュリティシステムを採用しているようです。