第5回東京六大学OB合唱連盟演奏会



春に譜めくりを務めましたピアニストのご主人様が出演するとのことでお声かけいただきまして、池袋の東京芸術劇場へ。
東京六大学OB合唱連盟演奏会。その名の通り、東京六大学で合唱部に所属しておりましたOB、おじ様方のコンサート。女性合唱、混声は聴く機会があるものの、男性合唱だけの公演というのはおそらくこれが初めてのこと。
立教、法政、東京、慶應、早稲田、明治。まずはそれぞれの大学の、特色ある楽しいステージが繰り広げられてまいります。これは素晴らしい、とその実力に驚かされる大学あり、ロマン派の曲が現代音楽?に聴こえてしまう大学あり、と色々ですが、どの大学もゲスト奏者を招くなど趣向を凝らし、なかなかに聴き応えがございます。
舞台の年齢層がやや高めならば、客席の年齢層もたいへん高め。私の右隣はおじい様三人組。左隣は老夫婦。開演前も、客席のそこここから「よっこらしょ」の声が。聞こえてまいります会話がまたとても楽しく、出演者がぞろぞろと舞台に出てまいりますのを見ながら、「わはは、おじいさんばっかりねえ。ほらみんな髪の毛が真っ白になっちゃって。でも流石に姿勢がいいこと。歌っている間、倒れないでちゃんと立っていられるだけでもたいしたものよねえ」、と。開演直前に、隣席のご夫人が突然バシッとパンフレットを手で叩き、どうされたのかとびっくりしておりましたら、「蚊がいるわ…」と。ええっ!蚊がいましたか?と私もパンフレットで足の周りをさりげなく扇いでみたり。
さて、プログラムの最後はエール交換。「これはなかなかですよ。各大学の合唱はじいさんばっかりでたいしたことはありませんが、これを聴くためだけにでも是非」、とのピアニストのご主人様の言葉どおり、まさに圧巻。ホールに響き渡る、約300名の男声合唱による、各大学校歌。これぞ男性合唱の醍醐味、という大迫力。
たいへん楽しゅうございました。お声掛けいただき、ありがとう存じました。