Santa Maria Nobella



COACHのプレゼント、インセンス コーンがどのような香りなのか興味もございましたので、コーチ銀座へ。
その後、サンタ・マリア・ノヴェッラ銀座店へ。先だって、別会社のサンタ・マリア・ノヴェッラ青山店へまいりまして、扱いがないと言われた商品がこちらにはちゃんとございましたので購入。
それと、id:mijokaさんが日記で紹介されていたアイリスの香りのソープも、棚から出していただき、くんくんさせていただいてまいりました。想像しておりましたのはもっとフローラルな香りでしたので、その旨店員さんに伝えますと、「そうですね。この石鹸は、アイリスの花からではなく、根から抽出した香りを使用しているものですから」、とのこと。ほう。
で、会計を済ませますと、「宜しければ」、とすぐ裏手にございます、サンタ・マリア・ノヴェッラ・ティサネリア銀座でハーブティーをサービスさせていただきます、とのこと。素敵。
ちょうど喉も渇いておりましたので、早速ティサネリアへ。クラシックが流れる店内には、どっしりとしたアンティークの家具、たっぷり活けられた白い百合、とよい雰囲気。場所が少々わかりにくい所にあるからか、日曜のお茶時とは思えないほど静かで空いております。
まず、グラスに注がれた冷たいお茶が供され、これがサービスのハーブティーかと思いましたら、そうではございませんで。店員さんが丁寧に各種ハーブティーについて説明をしてくださり、その中から、バラの花びら、ローズヒップにスパイスが加えられ、美容と健康に効果ありとの、本日のティサーナを注文。たいした買い物もしておりませんのに、よきお値段のハーブティーだけ御馳走になって帰りますのも申し訳ないようでしたので、一番人気だという、−Torta di ricotta con te alla rosa−薔薇のリコッタチーズケーキも合わせて注文。
まず、ハーブティーと共に、「宜しければ召し上がってみてください」、とクレメンティーンという地中海沿岸で栽培されているというみかんの一種のコンポートがお試しとして一緒に運ばれてまいりまして、これが優しい味わいでたいそう美味。砂時計の砂が落ちたら、ポットの中をスプーンで混ぜる、という飲み方を教えていただいたハーブティーもたいへん結構。幸せ。
次いで、運ばれてまいりました薔薇のリコッタチーズケーキ。ケーキにはサンタ・マリア・ノヴェッラのリキュール・ローザ入りとのこと。添えられたクリームには豆腐が使われ、健康にも配慮。グレープフルーツや柘榴の実も添えられ、なかなか美味。
こちらのショップでは、サンタ・マリア・ノヴェッラの茶葉、フルーツコンポート、蜂蜜も各種販売。その説明書などを読みながら、ゆったりとケーキとお茶をいただいておりますと、「宜しければ、ケーキにも使われておりますバラのリキュールです」、と小さなグラスにピンク色に煌めく液体。ええと、アルコールは本当はダメなのですが、ほんの少しですし、養命酒のようなものですし、あまりに美しくて美味しそうですのでいいでしょう、と自分にOKサイン。一口。うっわ、美味しい。久々のお酒、ということもあるのでしょうが、蕩けるように甘く、口腔はバラの香りに満たされ、なんと素晴らしい。さらに、「こちらも宜しければ」とレモンのハニーも出していただきまして、幸せ幸せ。
すっかりいい気分になり、ハーブリストから、冷え性やむくみを効果的に解消するという、ティサーナ・カルドゥッチョを持ち帰りで注文。最後に少し残してありましたリキュール・ローザを一滴口に含み、お店を後に。ああ、ぷはーっと、誰かにバラの息を吹きかけたいほどの、よき香り。
その後、Gallary@THE GINZAで、http://www.shiseido.co.jp/theginza/gallery/index.htm『文様が綴る物語』展をさっと見、資生堂ギャラリーhttp://www.shiseido.co.jp/gallery/current/html/index.htm『夢の饗宴 歴史を彩るメニュー×現代のアーティストたち』で王侯貴族達のメニューに羨望し、月光荘の4つの画室を見学して帰宅。実り多き日曜の午後ございました。