『譜めくりの女 』



多くの友人、知人、家族からまで、「『譜めくりの女』、という映画があるんですってね。もう見た?」、と訊ねられ、自分でも見てみたいと思っておりました。久しく映画館へ足を運んでおりませんでしたが、今日は仕事も定時で終わったことですし、思いきって行ってまいりました、シネスイッチ銀座
あらすじを書いてしまいますと、これからご覧になる方は面白さ半減だと思いますのでご紹介いたしません。音楽学校入試、奏者、マネージャー、譜めくりの女、経験者として、ああ、わかるわあ、という部分もあれば、それはあり得ないでしょう、という部分もあり。
あり得ないといえば、画像、冷たい視線を投げかける金髪の女性が主人公のメラニー。残念ながらこのようなセクシーなドレスで譜めくりを務めることは通常まずございませんですね。
譜めくりの女、原題、フランス語では、LA TOURNEUSE DE PAGES、英語では、The Page Turner。ページターナー、ですか。これからは、「譜めくり」ではなく、「ページターナー」と呼んでいただこうかしら、とも思ったのですが、ちょっと背中がむずむずしそうですのでやめておきましょう。なんでも神宮前のレストランでは、映画の公開を記念して「ページターナー」というカクテルが期間限定で登場。緊張感のある物語にぴったりの、ドライで刺激的な味わい、だそうです。禁酒中なのがとても残念。
映画の中で使われております音楽はほとんどがオリジナルなのですが、一曲、聴いたことあるのに思い出せずに気になっておりました曲。ラジオ局での公開演奏で大成功を収めた曲は、そう、ショスタコーヴィチピアノ三重奏曲第2番op.67の4楽章でした。すっきり。