青春懐古ツアー



友人のsusieちゃんがピアノのレッスンの為、東京へ来るというので仕事を休み、青春懐古の小旅行。
susieちゃんのピアノの先生も、私のピアノの先生も共に成城学園にお住まい。待ち合わせは、その成城学園駅。今は時代も変わり、音楽の世界でもまるで友達のような師弟関係が増えているようですが、私が音楽高校受験当時、受験生にとりまして師はまさに神のような存在。私だけではなく皆そうで、行きの車内で緊張のあまり気分が悪くなった、先生の家のある角を曲がると震えが止まらなくなる、先生の家で突然ぴくりとも指が動かなくなった、などといった話はよく耳にしたものでした。
もう長らく成城と聞いただけで、心臓がばくばく音を立てていたのですが、今回はそういった気持ちの乱れもなく、落ち着いて駅に降り立つことができまして。どうやら二十数年経ちまして、ようやく厳しいレッスンの呪縛から逃れることができたようです。
さて、久々の成城学園駅は、駅ビルのコルティができてすっかり様変わり。susieちゃんを待つ間、以前より一度訪れてみたいと思っておりましたコルティの中の雑貨店ヘンゼル&グレーテル(HANSEL & GRETEL)へ。センスのよい品揃えですが、欲しいものは特になくほっと。
その後、レッスンを終えたsusieちゃんと共に成城を少し散策した後、バスで母校のございます仙川へ移動。高校、大学と7年間、受験準備の夏期講習などを含めますと9年間通いました思い出の町を散策。学校の前では大好きなピアニスト藤井一興さんとすれ違い、小興奮。警備が厳しくなっているようで、IDカードがないと生徒でさえ校内立入り禁止、との掲示がございましたが、だめもとで警備員さんににっこりと「こんにちは」と言ってみますと、「こんにちは」とすんなり通していただけ、(ラッキー!)母校散策。おお、変わっておりません、懐かしー。
思い出いっぱいの校舎を後にいたしまして、通学路散策。学生時代に足繁く通いました、おうどん屋さんの『よしきり』は器のお店へ。このお店は当時東京で、関西風のうどんを出すお店も珍しかった時代に、関東風と関西風のお出汁を選ぶことができまして、「真っ黒い出汁のおうどんなんて、とても食べる気がしないわ」、という地方出身の友人達も満足のお店でした。
その他、商店街の雰囲気は変わっていないものの、通っておりましたレストラン、喫茶店はことごとく別のお店へ。お腹がすいたので食事でも、と唯一残っておりましたとんかつ屋さんは生憎定休日。成城学園に戻って、久しく訪れていないビストロで、とも思ったのですが、そちらも生憎定休日。ということで、これもまた思い出の新宿中村屋本店でインドカリー。場所を移して、susieちゃんの終電に間に合うぎりっぎりまで語らい、楽しい楽しい半日を過ごしました。
suseiちゃん。また遊んでね。次回のレッスンも月曜日の予定とのこと。ぜひ、月曜日でも開いている美術館巡りと、ポール・ボキューズでランチの旅、を。