駒形どぜう



昨日は職場の新年会。会場は浅草の『駒形どぜう』。
子供の頃は家でも時折どじょうを食べましたし、居酒屋などで柳川を頼むこともございますが、こちらのお店の名物“どぜうなべ”、一度食べてみたかったのです。
暖簾をくぐり、店内に足を踏み入れますと、大きなお店ですのに、世にどじょう好きというのはこんなに居るのか、と驚いてしまう満席、9割は殿方です。テーブルの上には、山盛りの刻み葱と、七味、山椒。風情のある炭火のコンロに載って運ばれてまいりました小ぶりの鍋には、そのまんまの姿のころころに太ったどじょうが、柔らかく煮込まれびっしり整列。
昔、家でどじょうを調理する時に、母に頼み込んで5匹ぐらい譲り受け、バケツで飼ったどじょうが天に召された時の姿にそっくり、ではありましたが、考えがそちら方面に向かうとせっかくのどじょうが美味しくいただけなくなりそうでしたので、忘れることに。
新年会参加者で、『駒形どぜう』未体験は私だけ。皆、それぞれにこだわりの食べ方があるようでしたが、私が一番美味しいと思いましたのは、並んだどじょうの上にささがきごぼうと長ネギをどっさりと載せ、煮えたら粉山椒を振り生卵で、という食べ方。どじょうは骨まで柔らかく、物足りないほど泥臭さもまったくなく、いくらでもいただけてしまいます。
大阪出身の社長は、大阪から友達が来て、何か東京らしいものを、という時にはこちらのお店に連れて行くのだとか。関西はあまりどじょうは食べないのでしょうか。