NEW YORK PHILHARMONIC TEACHING ARTISTS ENSEMBLE



いやあ、たまげてしまいました。
今日は1日子守の日。娘の情報によりますと、孫がよく遊びに行っている児童館で“NYフィル”のコンサートがあるというので聴きにいってみることに。NYフィルでしてよ。あのニューヨークフィル?30分のコンサートを無料で?本当に!?怪しい、怪しすぎます。
出かけようとしたところでちょうど孫がうんちをいたしまして、会場に到着いたしました時にはすでにプログラム半ば。ヴァイオリニストが“メロディーの作り方”についてお話を。体育館のようなアリーナに、弦楽四重奏(ヴァイオリン×2、ヴィオラ、チェロ)+クラリネットの5人の奏者。観客は60人ほどでしょうか。入り口で赤ちゃん連れでも大丈夫なのか確認したのですが、客席を見回しますと、赤ちゃんたいへん多し。他には併設の老人ホームのお年寄り、隣接の養護施設の生徒など。最前列には15名ほどの床に座り込んだ小学生たち。
なかなか楽しい、メロディーについての話に続いて、後半最初のプログラム。モーツァルトクラリネット五重奏。!!!!!、凄い。久々に聴く素晴らしいアンサンブル。上手過ぎます。信じられません。これは本当にニューヨークフィルのメンバーのようです。慌てて近くの係員からパンフレットを受け取り確認。タイトルは「ニューヨークフィル・レクチャーコンサート」。出演は、ニューヨークフィルハーモニック・ティーチングアーティストアンサンブル。奏者のプロフィールを見ますと、ほとんどのメンバーがNYフィル・上級ティーチングアーティストであり、リンカーンセンター、マンハッタン音楽院、ジュリアード音楽院カーネギーホールなどで、教育プログラムの開発や指導を行っているという錚々たるメンバー。上手なはずです。
時折赤ちゃんが泣いたり、養護施設の生徒が、「楽しい!楽しいです!」などと突然大声で叫んだりもするのですが、誰も咎めるような雰囲気ではなく、とても温かな会場の雰囲気。“音楽に味を付ける”などの興味深いお話。そして思わず興奮してしまうほどの見事な演奏。とてもいいです。終演後、司会担当者の、「はい、では素晴らしい演奏を聴かせてくださった皆さんに、みんなで、ありがとうございました、とお礼を言いましょう。さあ、では英語でありがとうは?」、という声かけに、「ハロー」、「サンキュー」、「アロハ」などの声が上がり、笑い声のなかお開き。楽屋もなく、出演者はその場で足元に置いたケースに楽器をしまい帰り支度。なんて気楽で楽しく、素敵なコンサートだったでしょう。
そして今回、私は始めてこの児童館を訪れたのですが、多くのプログラムが用意されておりまして、読書、塗り絵、工作、パソコン教室、フットサル、ドッヂボールから、三味線塾、雅楽会まで、盛りだくさん。子供たちは思い思いに、色々なことに挑戦をして楽しげ。この区の子供たち、恵まれておりますね。