甲箱がに


先週あたりから、「こうばこ 茹で方」、「甲箱蟹 食べ方」、「コウバコガニ セイコガニ」、などの検索で訪れる方がちらほらあり、「ああ、香箱の季節なんだわ。金沢の伯母さん送ってくれないかしら。食べたいわぁ、コウバココウバココウバコ」、と軽く念じましたところ、なんと本日金沢の叔母から甲箱蟹が20杯も届きました。人間、強く念じれば叶うといいいますが、軽く念じても叶う時には叶うようです。嬉しい、大興奮。
コウバコガニ(香箱蟹、甲箱蟹)、はズワイガニ(松葉蟹、越前蟹)の雌。身ももちろん味が濃くたいへん美味しいのですが、何と申しましてもお腹にたっぷり抱いているぷちぷちの卵、外子と、甲羅にぎっしり詰まった内子、そしてかに味噌が、もうもう最高。
カニを食べる時、人は静かになるといいますがまさに今日の実家の食卓はとても静か。たまに、「嗚呼、最高ね」、「うまいな」、「こんな美味しいものってこの世にそうはないわよね」、などと各人がぼそっと呟く程度でほとんど無言。二杯酢などいりません。そのままが美味しい。
これもまた美味しいのが甲羅飯。甲羅にほぐした身と外子、内子、かに味噌、熱々の新米を入れて醤油をちょこっとたらして混ぜて食べる。思わず呟く、げっきうま。金沢に向かって手を合わせたい。伯母さま、ありがとうございまいした、おご馳走さまでした。
茹で方、の検索が多いので、こちらに。

かにの甲羅や足を軽くたわしなどで水洗いします。大きめの鍋にたっぷりのお湯を沸かし、塩を入れます。かには甲羅を下にして茹でます。沸騰しているお湯の中にかにを入れ、一度沸騰がおさまり再び沸騰し始めてから、大きいもので約18〜20分、小さい物で約14〜16分。茹で上がりましたら、かにを取り出し水をかけます。塩水は海水より薄めにして下さい。