TAMERLANO



娘から借りてまいりましたDVD、ヘンデルのオペラ、『タメルラノ』。なんでも、あのレクター博士ハンニバルの中でも使われているオペラだとか。
前奏が始まり暫くいたしまして、画面には物語の粗筋の字幕が。

オペラの筋は15世紀初頭に歴史的な出来事に基づいている。
タタールの君主タメルラノはトルコの町プルサを占領して、サルタンバヤツェトとそのお嬢さんアステリヤを捕虜にしている。

ちょっとおかしな日本語です。娘、ではなく、お嬢さん?耳の奥から聞こえてまいりましたのは、「チューウチュウチュチュ、夏のお嬢さん」。

タメルラノはすでに王女イレネと婚約しているが、王女アステリヤにほれ組んでいる。
王子アンドロニコはアステリヤに タメルラノの結婚の意図を伝達しなければならない。
アンドロニコもアステリヤを愛するので、絶望している。

翻訳ソフトを使ったのであろうと思いましたが、ほれ組んでいる、という間違え方を見ますと、そうではないかもしれません。

サルタンバヤツェトはタメルラノの意図を聞き知っているときに、死ぬより、むしろお嬢さんアステリヤをタメラノに嫁がせる決心をしている。
しかし、サルタンバヤツェトは お嬢さんのことを心配するので、自殺をためらっている。

タメラノ…。

アステリヤは見せ掛けだけの結婚の申し込みを取り上げている。
彼女は憎まれた専制君主を殺害するつもりだ。しかし、結婚準備の間のさつがいの企ては失敗している。
タメルラノは復讐を誓っている。

やはり翻訳ソフト使用でしょうか。少なくとも、日本語を母国語とする人による翻訳ではないようです。

アステリヤの誇りを傷つけるために、タメルラノは祝宴の間に女奴隷として彼女に給仕させている。
アステリヤはタメルラノを毒殺してみている。
しかし、すげなく断った婚約者のイレネはタメルラノの生命を救っている。
タメルラノは怒りに狂ってアステリヤを集団暴行に任せるつもりだ。
タメルラノとイレネは再び仲直りするときに、バヤツェトが不意に現れている。

毒殺してみたけど、失敗してしまったようです。

彼は毒を入れたし、サルタンバヤツェトは死にかかっていてタタール君主タメルラノにのろいをかけている。
バヤツェトの自殺のために気高くしたタメルラノはアステリヤをアンドロニコに嫁がせてイレネと結婚している。

という物語とのこと。
ここで一度DVDを止め、娘に電話。「あのオペラ、タルメランド、じゃ なくて、タメラアノじゃなくて、ええと、タメルラノ。字幕がすごくない?」と訊ねますと、「ああ、粗筋はとんでもないけど、台詞はちゃんとしてるから大丈夫」、とのこと。
そうでしたか、よかった。全編この調子では、どのような話なのかわからないのではないかと心配したのですが。さて、果たしてどのような物語なのでしょうか。見始めてみることにいたしましょう。