Zuckerbäckerei Kayanuma

ずっと一度訪れてみたいと思っておりました、オーストリア菓子の店、ツッカベッカライ カヤヌマ。ケーキもクッキーもたいへん美味との評判のお店に、病院の検診の帰りに寄り道を。
目立たぬ細い路地に面したお店を見つけ、入ろうといたしますと、ちょうどタクシーが入り口の前に横付け。降りてまいりました制服姿のOLさんが店内に走りこみ、予約をしてあった箱詰めのクッキーを数箱買い求め、また待たせてあったタクシーに。おそらく会社でお遣い物として使うクッキーを受け取りにきたのでしょう。店内に並ぶクッキーを見ますと、箱の中は見ることはできないのですが、なんとも上品で美しい包装。これは機会がございましたら是非お遣い物に使ってみたいです。でもその前に自分で一度はお味見をしてみませんとね。今日は初めて、ということで、まずケーキを。8種類ほどの中から選びましたのは、ザッハトルテとバームクーヘン。
店を出ましてすぐ娘に、「今家にいる？ケーキを買ったから、これから寄るわ。紅茶を入れておいて。」と電話。いただいてみました、ザッハトルテ。素晴らしいです。添えられたプリントには、「…ホテルザッハと王室御用達菓子司デメルとの間で、ザッハトルテを巡って甘い七年戦争と呼ばれる裁判がありました。…」と。以前、ウィーンを訪れました折に、ホテル・ザッハで。日本に戻りましてから、ですがデメルでザッハトルテを、いただいたことがございまして。どちらも甘々だけどとても美味しいものだわ、と思っておりました。が。こちらのお店のザッハトルテは、それを遥かに上回る驚きの美味しさ。しっとりとしたチョコレートのスポンジ。とろっと甘酸っぱいアプリコットジャム。そして薫り高く、口溶けのよいチョコレート。プリントには、「生クリームを添えるとなお一層美味しく召し上がれます。」とも。次回はぜひ。
バームクーヘンも、ミル・クレープのように薄く横に焼き色が入っておりまして、間にはアーモンドプードルがサンド。これがバームクーヘン？という味わい。あれもこれもと大人買いができるお値段ではないのですが、次回は是非、アップフェルシュトルーデルやクッキー。クリスマス時期にはシュトレンを。