Osteria del sognatore




この日は、8月末に誕生日を迎えたピアニスト1の誕生パーティーのお食事会を。ドイツもそうでしたが、イタリアも、誕生日を迎えた本人が友人知人を招いて食事や飲み物を振舞うもの、とのこと。でしたが、ここは日本流で。
どうしても私がもう一度食べたいジェラート屋さんがございまして、その近くのレストランへ向かうも月曜定休。歩いてすぐのナヴィリオ運河沿いに出て、ピアニスト1のご主人が何軒か候補をあげてくださった中の一軒へ。何と申しましても0歳児と2歳児の2人の男の子連れですので、ちょっとお洒落な雰囲気ながら、子供がぐずってもすぐに外に出やすいお店を選択。
まずテーブルに運ばれてまいりましたのは、アペリティーヴォのスプマンテとこんがり焼いたパンに生のトマトソースが添えられたもの。残念ながら、私も娘もアルコールがいただけませんので、形だけ乾杯を。このトマトソースとパンが美味しいこと。これは期待ができそうです。
ミラノのレストランはどこも生ハムやサラミのスライサーが置かれておりまして、アンティパストに注文をいたしますと、スライスしたてが供されます。この日も、お店のマダムが大きな木のプレートに思わず皆で歓声をあげるほど豪快にモッツアレラ・チーズ、そして生ハム、やサラミをスライス。こんなに美味しい、こんなにたくさんの生ハムを一度に食べたことはない、というほどいただきまして幸せ幸せ。
次いでプリモピアット(で合ってますでしょうか?)のパスタ。しこしこのお饂飩のようだったり、お蕎麦のようだったりする手打ちパスタ各種は、それぞれにソースのお味もちょっと凝っておりまして、どれもたいへん美味。セコンドピアットは、柔らかな仔牛肉と生ハムで巻いてローストした白身魚。こちらも文句なしの美味しさ。
この後本来はドルチェ、エスプレッソと流れるのが本当なのですが、蝋燭の灯りに照らされた仄暗い店内は、やはり大人の雰囲気。子供がぐずりはじめましたし、ジェラートも食べて帰りたい、ということでここで失礼をすることに。
すっかりお気に入りになってしまったジェラート屋さんへ寄り道。すでに夜の11時半近かったかと思うのですが、近所の子供もあたりまえのように買いに来ておりましてびっくり。中ぐらいのコーンに三種類の味を盛り付けてもらい、溶けるジェラートに手をべたべたにしながら帰宅。楽しい夜でございました。