VIGEVANO




ピアニスト1一家がまたまた素敵な街を案内をしてくださいました。ヴィジェーヴァノ。ミラノから電車で20分ほど。ナヴィリオ運河を遡ったところにある、美しいお城、ドゥオモ、そしてイタリアでもその美しさが名高い広場のある町とのこと。楽しみです。
まず、トラムで最寄の駅へ。鄙びたホームで電車を待っておりましたが、予定時刻を過ぎても列車がまいりません。アナウンスがあり、工事の為上下線とも振り替え輸送を行っている、とのこと。それまで話をしておりましたおば様方が、「急いで!あなたたちも走って!振り替え輸送のバスがもう来てるわ、早く早く」、と。みんなでホームからだだだだっと駅前広場へ走ります。が、止まっていたバスは上り。この放送のタイミングが遅く、一台下りのバスを乗り過ごしてしまったようで、ここで1時間待ち。
ようやくまいりましたバスは寄り道をしながら走り、電車で20分の距離を1時間半ほどかかってしまったのですが、途中、ナヴィリオ運河沿いを走りましたので、運河の両岸の田園風景や、運河に映るおとぎ話の国のような風景を楽しむことができ、小旅行気分。
駅でバスを降り、少し歩きますとレンガの色も古めかしいお城の城壁が見えてまいります。城壁の門をくぐり、石畳の道をまた少し歩きますと、ヴィジェーヴァノの中心であるドゥカーレ広場に。
広場に足を踏み入れましてすぐ右手、画像の、広場を見守るようにして建つドゥオモは、ファサードが軽く弧を描いていておりまして美しいこと。この青空をご覧ください。前日のミラノのドゥオモの背景もそうですが、画像処理なしでこの蒼天。初秋のイタリアの空の、なんと高く、澄み渡って美しいこと。内部は、今回訪れたドゥオモの中で一番装飾的。金がたくさん使われておりましてたいへん豪華。
教会、修道院を訪れる観光客が気をつけなくてはいけないのが、肌の露出。暑い時期など、ついうっかりタンクトップなど、肩の出た服で足を踏み入れてしまいますと、「何か羽織ってください。」と注意を受けます。こちらのドゥオモは、この対策として、入り口に白いショールのようなものが用意されておりました。
さて、このドゥカーレ広場も、かのレオナルド・ダ・ヴィンチの設計、隣接する城の中の美しい馬屋も彼の設計とのこと。ナヴィリオ運河、最後の晩餐…、ミラノ周辺、どこへまいりましても、ダ・ヴィンチの名前が。絵画、彫刻、建築、土木などなど、極めて広い分野に足跡を残しておりまして、まさに万能の天才であったのだわと。
広場の壁に描かれた、細かいフレスコ画を眺めながら、バールでaffogato、日本で言うところのイチゴパフェを。ハート型のウェハースや、ドゥカーレ広場の写真付きの大きな旗が立てられておりまして、可愛らしいこと。そして、やはり素材が違うのか、ジェラートも生クリームも軽やかでそれはそれは美味。
お城の中庭を散策、厩、街を一望する長い通路などを見学しつつ駅へ。電車はやはり動いておりませんで、再び満席の振替輸送のバスに乗り込み、ナヴィリオ運河沿いをミラノへ。
このように、ミラノは街の中心地から少し離れただけで、見渡す限りの長閑な田園風景や、古いお城、修道院、街並みなどを楽しむことが。これも、赤ちゃん連れでも移動が少なくて十分楽しめる場所を、とあちこち考えに考えてくださったピアニスト1のおかげです。
http://it.wikipedia.org/wiki/Vigevano