サントリー美術館 「水と生きる」



行こう行こうと思いつつ、なかなか予定が合わず。ようよう見てまいりました、サントリー美術館、会館記念展II「水と生きる」。蒸し暑さを忘れさせてくれる、なんとも涼しげな展示でした。水をテーマに選ばれた作品はもとより、展示の設えも。
入り口で、音声プログラムガイドを借り、エレベーターで4階会場入り口へ。まず入りましてすぐにの床面、円形に並べられた石にブルーのライトが水の煌きを映す演出が。薄暗く、空調の効いた展示室はひんやり。がらんと静まり返り、自分で持っておりました紙袋がかさかさいうのが響いて気になるほど。ロッカーに預けるべきでした。
会期は6月16日から8月19日までなのですが、前期、中期、後期と展示替があり、今は中期。水辺の風景や、波涛を描いた大きな屏風。涼しげな色合い、柄行の、布や能装束。流水や青海波の蒔絵。藍色の薩摩切子、などなど。先だって染めを教えていただいた吉岡幸雄さんの、「浅葱色」、「縹色」、「瓶覗き」、などその名も美しい、様々な青に染められた布や糸も。
会場を後にする頃には、気持ちは静まり、体もひんやり。また近々訪れることにいたしましょう。