孫と遊ぶ



生まれてちょうど一月め、今月の初めぐらいのことだったでしょうか。孫を抱いておりまして、まだ首がすわっていないものですから、頭がぐらっと前に倒れこんだ拍子に、おでこが私の胸にだんと当たってしまいました。「あー、だーんってなっちゃったわねー。痛かったですかー」、と言いながらぶつかったおでこを撫でてあげますと、ちょっと顔をしかめながらも満更でもないといった表情。その後も、ぐらぐらする首をくっと上手に角度をつけて傾けては胸に何度もだーん。まだ上手に笑うことはできないのですが、面白くて繰り返しているのは間違いないよう。さすが男の子。ちょっと荒っぽいことが好きなようです。
それが1週間ほど前からは、胸にぶつかってはにやりとするように。
一昨日は更に、抱っこしていて思い切りぐっと仰け反りましたので、その状態から両手を引くようにして起き上がらせて胸にだーん、という動作になりましたところ、もう楽しくて仕方がない、といった表情に。「すごいですねー。腕の力が強いですねー。かっこいーい!」、と声をかけると、とても自慢げににっこり。もう目も、口も、ちゃんと笑顔。すっかりこの動きが気に入ってしまったようで、ぐっと仰け反って「もう一回」、の意思表示をし、真っ赤な顔で繰り返しては、にこにこ。しかも、この遊びをしてくれるのは私だと覚えているようで、両親には要求しないようなのですが、今日もまた私が子守りにまいりまして抱っこをいたしますと早速、「あっ、きたきた!はい、あれやって、あれ」、というふうにぐぐっと仰け反って、次の動きを待っている姿が、またたまらなく可愛らしいのです。