POINT ET LIGNE




“青山『デュヌラルテ』・吉祥寺『ダンディゾン』の淺野正己氏がプロデュースするブーランジュリー”、新丸ビル B1Fにございます『ポワン エ リーニュ』。『ダンディゾン』のパンが大好きですので、きっと美味しかろうと、ピアニスト1のミニコンサートに立会いの後寄り道。さすが、お洒落な店構え。ごった返しております店内に入り、最初に目に入りましたパンが、『レジュー/les yeux』というワイルドベリー入りのパン。美味しそう。でも、小さな丸いパンが、1つ550円?!。これは、ブーランジュリーと呼ばずにパン屋さん、などと申しましたら怒られそうな価格設定です。それでもせっかく来たのですからお味見を、と店員さんに、「油脂を使用していないパンはありますか?」と伺いますと、「それでしたら、『ノールノール/nord nord』というパンを」とのこと。ぐるっとカウンターを回り、そのパンを確認いたしまして絶句。さほど大きくはないサイズ「大」一つで2500円。“契約農場のプレミアム小麦を使用”、とのことですが、あまりにお高くございませんこと?普段いただくパン、でございましょう。暫し躊躇いましたが、店員さんがカウンター越しにトレイを持ってにっこり待っておりますので、「では…ハーフサイズを一つ」。1250円也。売り場ではレシートだけ受け取り、奥のレジカウンターで支払いを済ませ、商品を受け取る、というシステム。
帰宅していただいてみました。うーん。滋味があると申しましょうか、優しい味わいではございますが、柔らかい部分が少しねちねちしておりますし、驚くほど美味しいものでもございません。『ポワン エ リーニュ』。これでお商売として成功いたしましたら、それこそ東京は、バブル再来、ですね。