Alain Ducasse rend hommage a la culture japonaise



脂抜きの話が続いておりますので、こってりとしたお話を一つ。一昨日は錦糸町で買い物の後、夕方銀座へ移動。仕事を終えた婿とも待ち合わせ、風月堂でお茶を。婿と娘はこの日、シャネル銀座ビルの10階にございます『ベージュ東京』で開かれるディナーショーに招待されているとのこと。案内を見せてもらいましたところ、これが…

『日本文化へのオマージュ』
アラン・デュカスが歌舞伎界を代表する中村吉右衛門氏をお招きして、日仏文化交流をテーマとしたソワレを開催いたします。当日は、中村吉右衛門氏による、日本古典文学代表であり、歌舞伎にも取り上げられる「平家物語<祇園精舎>」の朗読を、著名な横笛奏者である藤舎名生氏の笛の音とともにお楽しみいただいた後、アラン・デュカスの指揮により、総料理長ジェロームラクレソニエールが、日本とフランスの春の食材を用いた特別メニューをご用意いたします。日本とフランスの文化的象徴とも言える食と芸能の斬新なコラボレーションをぜひご堪能ください。
日時:4月21日(土)、22日(日) 
18:30開場 19:00開演 20:00ディナー開始
価格:70,000円
内容:特別ディナーコース(料理・ワイン・税金・サービス料含む)

という思わず仰け反る驚きの内容、特に価格設定。客層は?メニューは?…もう興味津々。「もしも写真撮影しても許される雰囲気だったらお願い。せめて画像を見てみたいから」、と頼んでおきましたところ、テーブルは皆知り合いばかりで大丈夫だったとのことで、昨日、いくつか画像を送ってくれましたのでご紹介を。
この日はアラン・デュカス氏が厨房に立ち、調理をしたとのこと。デュカス氏自身が腕をふるうということはめったにないのだそうで、彼が日本で実際に調理をしたのは実はこれが3回目、だとか。午後7時より、まず吉衛門さんと横笛による、「平家物語」を楽しみ、8時から食事開始。お料理も飲み物も、とてもゆったりとしたペースで供されたので、お開きになりましたのは、10時半だったとのこと。メニューをいただいてこなかったのでうろ覚えだそうですが…

机の上には盆栽とCHANEL特性カエルオブジェ。メニューは画像左から、(白い泡ぶくと金箔の下には)鴨のフォアグラ・日本酒、蟹とカリフラワー・キャビア添え、グリーンアスパラときのこ、白身魚と貝・黄色ワインソース、ステーキ、チーズと梅酒ジュレ、チョコレートケーキ・デコポン添え、マシュマロ(塩味でハーブのような香り付けがされた、とても美味しいものだったとか)、プチフール、CHANELマークのチョコレート。
全てのメニューが、フランスと日本の融合をテーマに、必ずフランスの食材と日本の食材を組み合わせたもの。メニューごとに、それぞれのお料理に合うお酒が次々サービスされたとのこと。お味の感想は、「一つ一つが芸術品だったけど、何年かに一度でいいかなってぐらい濃厚で高カロリーっぽかった」。「お土産でいただいたマカロンがすごく素敵だから」、と私にもお福分けがあるよう。わあ、嬉しい。目で楽しみ、匂いを嗅いで、ちょっぴりだけ齧ってしまおうかしら。