退院



ご心配をおかけいたしましたが、本日、無事退院をいたしました。「背負い水」という言葉がございますが、どうやら私は「背負い酒」を飲みきってしまったようです。
病名は、『アルコール性急性膵炎』。
膵臓というのは、ちょうど胃の後ろ、背中側に位置し、たんぱく質、脂質、でんぷん等を溶かす消化酵素を作り出す臓器。アミラーゼ、リパーゼ等の消化酵素は、普段は活性化しない状態、つまり働けない状態で膵臓の中で待機しているのですが、アルコールの過剰摂取や、胆石など、何らかのきっかけで膵臓の中で活性化してしまい、自分自身の酵素で自分の膵臓を溶かしてしまう、それが膵炎。発見が遅れ、重症化すると、膵臓だけではなく、肺、腎臓、肝臓、心臓など、複数の臓器にも影響が及び、多臓器不全を起こして死に至ることもあるという恐ろしい病気とのこと。
おかげ様で、発症早期の適切な治療により、これまでに数値は正常値に戻り、後は二ヶ月ほど薬を飲みながら、経過を観察することになっております。
「浴びる程飲まなければこうはならない。近年稀に見る悪い数値」、と医師も驚いた検査結果、一口の水を飲むことさえ禁じられた、辛い6日間に及ぶ絶飲食につきましては、追々。まずは、退院のご報告まで。お見舞いのお言葉、ありがとう存じました。