春の柿



果物が不足しているように見えるのでしょうか。最近、飲みにまいりますとよく果物をお土産にいただきます。画像は、先日まいりましたバーのママからいただきました、「みしらず柿」。渋柿を焼酎でさわした柿。味がよいのが評判で、皇室献上の柿として、地元会津では大変人気のある柿とのこと。どのような方法を使いますのかわかりませんが、とても上手に保存されておりまして、美味しくいただきました。
「みしらず柿」。「見知らず柿」かと思いましたら、「身不知柿」と書くとのこと。由来は、「枝が折れるほどたくさん実をつけてしまう」、「あまりの美味しさに我を忘れて食べ過ぎてしまう」からつけられた、といわれているそうです。どちらにいたしましても、身の程知らず、ということになりますでしょうか。
柿をくださったママは会津の出身。子供の頃父親が、身の丈ほどもある大きな大きな樽にいっぱい柿を並べ、口に焼酎含んでぶーっと吹きかけて、さわしていたのが今でも目に浮かぶ、とのこと。昔はそのようにさわしていたのですね。好みのタイプじゃないおじ様がさわした柿は、ちょっといただきたくないような。さわす。調べてみましたところ、漢字では、「醂す」。