Regensburg



ザイフェンからミュンヘンへの移動の途中で立ち寄りました、レーゲンスブルク。画像は、帰り際に撮影いたしました、黄昏の川辺。
レーゲンスブルクといえば、昔夢中になって読みました、池田理代子さんの漫画、「オルフェウスの窓」の舞台となりました街。
 
物語の舞台は、レーゲンスブルク音楽学校。その敷地内にある、聖ゼバスチアンの塔に400年前から伝わる「オルフェウスの窓」の伝説。男性が、塔の窓から地上を見下ろしたとき、一番はじめに眼界に入った女性と宿命的な恋におちる。しかしオルフェウスとエウリディケの悲恋にならい、必ず悲劇に終わるという…という言い伝え。ユリウス、イザーク、クラウスの運命は…。
実際に訪れましたレーゲンスブルクは、パステルカラーに彩られた、とても可愛らしい街。「オルフェウスの窓」の中での印象からは、もっと重厚な雰囲気の街かと。
 
今回の旅での唯一の心残り。
それは、このビショフスホーフというレストランのビールをもう一杯飲みたかったこと。いただいてみましたら驚きの美味しさ。心地よい苦味、きりっとした味わい、深いこく。これはもう一杯飲みたい!でも、この時は17人での行動中。感動して味わっておりますうちに、会計も始まってしまいましたし、一人で飲み続けるわけにもまいりませんで、我慢。ドイツはさすがに、ビールはどこで飲みましても美味しかったのですが、ここのビールは格別。お料理もたいへん美味でしたし、お店の雰囲気も内装も素敵。機会がございましたら是非また訪れたいレストランです。ホテルも併設されていたようですので、飲んで飲んで、泊まる、というのもいいですね。嗚呼、それにいたしましても、もう一杯飲みたかったです。
 
画像右は、アプフェルシュトゥルーデル(Apfelstrudel)。りんごの焼き菓子。元々はオーストリアのお菓子だそうですが、たいへんな数の食べ比べをされたというFさん、Gさんも、「このアプフェルシュトゥルーデルはとても美味しい」、と。甘いものに(も)目がない仲良し五人組、全員がコーヒーと共に注文。カフェの小さなテーブルの上に5皿のアプフェルシュトゥルーデルが並ぶ様はなかなかに壮観。ドイツではこのお菓子に必ず添えられておりました、食用ほおづき。初めていただきましたがさっぱりしていて美味しいもの。
 
今回のツアーには、当初予定のなかった現地ガイドが、ドレスデンレーゲンスブルクザルツブルクで付けられました。ぞろぞろと引き回されて観光をするのは日本人ぐらいかしらと思いましたら、そんなこともないのですね。ドイツでは、国内からの観光客も、他のヨーロッパの国々からの観光客も、多くのグループが街角に屯して、ガイドから街の歴史や建物について説明を受けておりました。
でも、私はどうにも苦手。毎回、なるべくガイドさんから死角になる場所に身を潜めては、関係ない物を見、関係ない事を考え、関係ないものを撮り。たまたまガイドさんの正面に立ってしまい、説明はきちんと聞いていないのにうんうん頷きながら思い出しましたのは、小学生の頃の自分の姿。そういえば、私はずっとこういう子供でした。先生の話に興味を持てないと、聞いているふりをしながら、立てた教科書に重ねた別の本を読んだり、教科書の隅にパラパラ漫画を書いたり。答えられない質問が出された時には、いつでもほぼ完璧に気配を消すことができたり。