池を渡る鹿



再会を願っておりました奈良の鹿さんに、いっぱい会ってまいりました。
(※画像は住宅街で見かけました、『鹿の飛び出し 注意』、の標識。)
街に漂うあの匂い。そうでした、鹿のフンの臭いが漂ってこその奈良の街、でしたね。くんくん、懐かしい。季節はまさに発情期。なんですか、毛並みがぼっさぼさになってしまった雄鹿がフィーフィー、ゲゲゲゲ、鳴き叫ぶこと。立て看板には、『特に雄は気が立っているので近付くと危険な時期』との注意書きが。目つきがちょっといってしまっている大きな雄鹿のすぐ横を通り抜ける時など、「た、ただ歩いているだけですから…」、とドキドキしながらもさりげなさを装いつつ足早に遠ざかったりして。でも、怖いもの知らずの子供が鹿せんべいを持って近付いても、蹴ったり咬んだりするという光景は見かけませんでしたし、悪戯もののカラスが雄鹿のお尻の毛を抜いたりしても知らん振りでしたので、(何故怒らない!)、やたら攻撃的になる、というものでもないようでした。
さて、奈良ホテル前の荒池で見かけました、鹿の池渡り。
  
もぐもぐ。紅葉した葉っぱはまた一味違って美味しいのよね。

もぐもぐ。あら、端まで来てしまったわ。

引き返すかと思うでしょう。違うのよ。ではまいりますわよ、っと。

ざぶん。ちょっと水が冷たいかしらね。

カメラ目線で、池に浮いた葉をもぐもぐ。

ざぶざぶ、もぐもぐ。

カルガモじゃなくてよ。水牛でもなくてよ。鹿でしてよ、鹿。

はい、対岸に…

到着。ぶるぶるっと。もぐもぐ。
おまけ。東大寺のお土産物屋で買い物をする雌鹿と、それを心配そうに見つめる雄鹿。

「すいませーん。おじちゃん、この、鹿せんべい1つちょうだい。」
「やめとき…。」
ちなみに、鹿せんべいの現在価格は150円也。