コンコンコンコン



ドアをノックいたします時、何回、コンコンとしますでしょうか。こちらの「京の話」の中で紹介されておりましたお話。

あなたは、ノックの回数にも決まり事があることをご存じでしょうか。
ドアは、「コン、コン」と、二回ノックする人が圧倒的に多いようですが、実は、この二回ノックは、トイレノックと言い、「入っていらっしゃいますか」の問いかけなのです。三回ノックはプライベートノックと言って、私的な場合に使うもので、夫婦間、あるいは恋人同士が使用する合図です。 『四回ノック』。これが正式ノックです。
かの有名な、ベートーベンの「運命」という曲。「ダダダダーン」という音で始まるこの曲こそ「だれかがいきなり私の心をノックする、そして私の運命を変えた」というストーリーで作られたものです。ここから四回ノックが正式ノックになったといわれています。

だそうでしてよ。ベートーヴェンも、自分の曲がその後のマナーにまで影響を与えることになるとは思っておりませんでしたでしょう。しかも、4回×2回=8回が欧米では正式とされているというお話も。まさに『運命』の出だしではございませんか。そう考えますと、「ジャジャジャジャーン」………「ジャジャジャジャーン」、のこの…間…と同じぐらい間をあけるのが、正しいノックの仕方なのかもしれませんね。「コンコンコンコン」………「コンコンコンコン」。さあ皆様ご一緒に、机を叩いて正式なノックの練習を。