zaboo



娘が無料招待券を2枚持っておりまして、7月のオープンからずっと行こう行こうと言っていたのですが、予定がなかなか合わず。遂に有効期限ぎりぎりという今日、ようやく行ってまいりました、六本木天然温泉《ザブー》
ネットで入会手続きは済ませてありましたので、フロントで会員証とロッカーキー付きのリストバンドを受け取り、シューズロッカーへ靴を預けます。ベージュとこげ茶、二種類の館内ウェアから好きな方を選びまして、バスタオル、ハンドタオルがセットされたメッシュの手提げ袋を渡され、ロッカールームへ。ここで、薄手ジャージ製、大き過ぎるサイズの作務衣のような館内ウェア姿に。
まずはメイクを落としてしまいまして、岩風呂、洞窟風呂へ。敷地内の地下1500mから湧き出ているという源泉は、コーラのような、墨汁を薄めたような色。溜まりに溜まった東京の毒素の色なのではないかと少々怖くもなりますが、肌にはとてもよいようで、ぬるぬるすべすべに。気をつけなくてはいけませんのが、このお湯の色によって、浴槽内の段差がまったく見えないものですから、岩を蹴ってしまい足の指が痛かったり、躓いて転びそうにも。やや危険。
でもさすが六本木。綺麗なお嬢様方が多く(色白ぽっちゃり系は皆無、浅黒く引き締まった体のお嬢ちゃま多し)、ちらほらと欧米の美しい女性も(意外にお胸が小さくて、なぁんだ、と嬉しくなったり)。混みあっておりましたので、わらわらと、もちろん、全員全裸です。ローマの浴場の女性風呂というのはこのようだったのでは、などと思いつつ、目の保養を。いやぁ、よきものを見せていただきました。
次いで、備長炭サウナ、スチームサウナ、カモミールの香り漂うローマサウナを制覇し、温まった体をマイクロバスでクールダウン。気持ちいいこと。髪も体もすっきりと洗いあげましてから、再度さっと岩風呂へ。恐ろしいほどの合わせ鏡のパウダールームで髪を乾かし、一息つきましてから夕食。
Teppan Grillかすみ。まずはギネスと共に、目の前でシェフが焼く、とろり舌に蕩けるフォアグラ、ぷりぷりのオマールエビ、食感と香りが楽しいマコモ茸のブロシェット。生ハムとパルミジャーノのグリーンサラダ。美味しいこと。メインはシャンパンと共に、和もち豚のグリル。仕上げにお漬物と赤だしが添えられたガーリックライス。全て美味。しかもお値打ち。大満足。
お腹がいっぱいになりましたところで、半個室のリラクゼーションルームへ。リクライニングシートでテレビを見るもよし、静かに眠るもよし。1時間ほどゆっくりとくつろぎましてから、予約をしておりましたバーデゾーンへ。
回帰の部屋、活性に部屋は、大理石の岩盤浴。熱いし、硬いし、で長くは居られません。眠りの部屋、記憶の部屋はハーブの香りとウォーターベッド。心地はよいのですが、やはり少々暑いのとウォーターベッドに酔ってしまいそうで、やはりそう長くは。最後に屋外の足湯で六本木ヒルズを見つつ、マロンのソフトクリームを食べつつ、ややわざとらしい秋の虫の声を聞きつつ、のんびり。で、満足をいたしまして、帰宅。
お肌はつやつや。食べ物は美味しいし、サービスもよく、居心地のよい施設でお勧めですが、デートには不向き。すっぴん洗い髪姿にだぶだぶ館内ウェア姿は、よほどお付き合いの進んだ間柄ではないと、愛がさめてしまいそう。館内はバーデゾーンとレストラン以外は全て男女別ですので、食事中と足湯ぐらいしか会話のできる場がありません。携帯もムーバはほとんど全館圏外。館内には不思議なぐらい時計がなく、「今、何時なんだろうね」という声がそこここから聞こえてまいりましたので、時間で待ち合わせるにしましても、防水の腕時計でも持参いたしませんと。なるべく離れて過ごしたい、というカップルは別ですが、zabooへは、母娘、もしくは友人同士で訪れるのがよろしいかと。