証明写真



パスポート用の証明写真を撮りに、娘と一緒に写真館へ。この時期、都内の写真館は、お受験用の写真を撮るお坊ちゃま、お嬢ちゃまとその家族で大賑わいなのですね。
さて、撮影ですが、「どちらがお先に?」と訊ねられ、私から撮っていただくことに。「では、こちらで身だしなみを整えてください。特に髪の跳ねは目立ちますので、そちらにありますムースなどで押さえていただけますと、」とのこと。では、とスタジオの隅にある鏡の前に立ち、ムースを出そうといたしましたところ、押し加減がわからずものすごく大量にブシューっと。「うわあ、こんなにいっぱい出てしまって、どういたしましょう、」と途方にくれておりますと、ご主人、ティッシュを差し出し「どうぞこちらで」。「恐れ入ります…」。娘も飛んでまいりまして、「そんなに出しちゃったんなら、私の髪にも付けちゃって」と。最初からあたふた。
椅子に座り、背中にクッションを入れられ姿勢を正し、撮影開始。「はい、では、重心を少し前へ、肩の力を抜いて、口角を上げて、そうです、はいっ、スマイルッ!お顔少し右に回して、あ、行き過ぎました、少し戻して、顎を引いて、目をぱっ、はいっ!」(パシャッ)。数秒の間にマシンガンのように出される指示を受けながらの撮影。15枚ほど撮り、後で好きなカットを自分で一枚選ぶことができるのですが、私の場合は最初の一枚が一番自然な表情でした。そうなのですよ。撮っているうちに、指示が面白くて笑ってしまうやら、脳が指示の飽和状態となり混乱するやら、で後になるほどだんだんおかしな表情に。娘は逆に、最初緊張気味だった表情が、後になるほどほぐれ、最後の一枚が一番よい表情でした。それぞれです。
仕上がりは来週。しっかり修正をお願いしてまいりました。届きますのが楽しみ。