世に出る



まるで、ミストサウナの中にいるかのような一日でございましたね。せっかく気合いを入れて巻いた髪も、目的地までには見事にストレートに。ならば最初から巻かずに出かければよいのでしょうが、そこは女心というものでして。
さて今日は、先週に引き続き、事務所では私が担当するピアニストとしては二人目となります、若いピアニストのコンサートの手伝いを。今回のプログラムはソロだけではなく、室内楽も。たいへん恵まれた容姿の持ち主なのですが、まだまだこれから経験も勉強も積み重ねていかなくては、というところ。よく弾けて、美人ではあっても、それだけでは演奏を生業として生きていくのは難しいこと。高度なテクニックと素晴らしい音楽性を持っているからといって、お仕事の依頼がいっぱいくるとは限らない。逆に、世間に名の通った音楽家が、必ずしもよい演奏をするとも限らない。世に出て行く人と、出られない人の違いは…運、魅力、カリスマ性、話題性、実力の有無?、努力、容姿、プロデュース能力?…いったい何なのかしら、と考えた一日でした。