溜息、と彼方の光



ずっと欲しい欲しい欲しい欲しい…と書き続けております、チェコの飛び出す絵本。
お譲りいただくお約束をいたしました会社の社長さんの方針がどんどん変わってしまって。溜息。あちらはお商売ですからね、仕方がないのでしょうが、好きで入手したいだけのファンとしましては、そのニュアンスの変化に身体の力が抜ける思いです。今日のお電話では、「作家の遺族ともコンタクトを取り、原画展を含めた大々的な展示会と販売会を計画中のため、今は売ることはできないし、いつ売れるかもわからない」、とのお話。溜息。一番最初にお話をした折には、「そんなにお好きなんですか、凄いな、気合い入ってるなぁ。こういったものは早い者勝ち。一番乗りですので、もちろん最優先でお譲りしますよ」、とおっしゃってくださいましたのに。と、まるで、別れ話を切り出されて、「あの時貴方はこう言ったじゃないの」、としつこく食い下がる困った人のようになってしまいそう、ああ。溜息。
売り出し方の巧みな方のようですので、きっと上手にご紹介してくださり、それがその作家のためにもおそらく良い事なのでしょうが。正直申し上げて、知名度など上がらなくてもいいですので、私が、自分のこの手で、この目で楽しみたい。もしも今の心理状態がメーターとして目に見えるならば、おそらく針が振り切れんばかりの自己中心度。溜息。
と、ここまで書いたらずいぶん気持ちがすっきりいたしました。しつこくはなく。かといって諦めもせず。でもやはり、少しだけしつこく、交渉を続けていくことに。