港に眠る本



ずっと手に入れたいと思い続けている、飛び出す絵本があります。入手をお願いしているショップの店長さんによりますと、「連休(GW)明けにはなんとか」、とのお話でしたがもう7月。なかなか連絡がございませんのでメールで問合せをしてみましたところ、「まだまだ時間がかかりそうです」とのお返事。これはメールでは埒が明かない、と久々に直接お店に出むくことに。残念ながら今日は、いつもいらっしゃる店長さんがちょうど外出中。ではございましたが、他のスタッフの方々から、進捗状況を少し伺うことができました。
荷は大阪の港に着いてはいるものの、まだ税関も通っていないとのこと。本がどのような状態にあるのかのチェックもできていない状況。手続きを済ませ、整理をして、リストを作り、販売するまでには、どんなに早くても半年はかかるであろう、と。えぇん、遅いです。そんなに待ちきれません。…待ちますが。
強力なライバルの存在も明らかに。アメリカのコレクターが、とんでもない価格(もちろん高額)で、「あるだけ全部譲ってほしい」と言ってきているそうな。以前、店長さんから伺った、最初伝えてきた一冊あたりの単価を2倍ほどにまでつり上げてきているとのこと。嗚呼、なんということでしょう。「店長も調子いいから高く売れるならそっちに売っちゃうかもしれませんよぉ」と冗談半分、本気半分でおっしゃるスタッフ。そのようなことになりましたら、どうしましょう。まあ、車や美術品、骨董が趣味、などという方々からすればたいした額ではないのでしょうが、とても私の経済力で太刀打ちできる価格ではありません。アメリカのコレクターさん、大人買い、買い占めはよくないと思いまぁす。私は、ショップの保存分、図書館、博物館などへまとめて納める分、その残りで結構ですのでお譲りいただきたい、とずっとお願いしておりますのに。あとはもう、いかに強くその本達を欲しているか、と、今後お店にとってメリットになるようお手伝いできること、をお伝えをして帰宅。さてさて…。
こういったものはご縁のもの。港で眠る本たちが、どうか私とご縁のある本でありますように。