2006-06-19 蝉 semi 恋に焦がれて 鳴く蝉よりも 鳴かぬ蛍が 身を焦がす (山家鳥虫歌) ちょうど今が蛍の季節でしょうか。物心がついてから、光る蛍を見た記憶がございません。光る蛍を見たいわぁ。 こゑはせで 身をのみこがす蛍こそ いふよりまさる 思なるらめ (源氏物語第二十五帖 蛍の巻) 時代は変わりましても、人が想うことは同じ。声高に愛を求める蝉よりも、静かに身を焦がす蛍にこそ…いけない、今日の主役は蝉さんでした。