倶楽部:今宵、銀河を杯にして   Parfait Amour



パルフェ・タムール。英語では、“Perfect Love”、『完璧な愛』という名前を持つこのリキュールは、17世紀フランスで、媚薬の酒として生まれたそうです。飲む香水ともいわれ、ニオイスミレ、バラ、バニラなどで香り付けをされており、紫、すみれ色をした美しいリキュールとのこと。
この、パルフェ・タムールを使った代表的なカクテルが“ブルームーン”。今、一番いただいてみたいお酒です。
“blue moon”という言葉はこれまでに様々な意味を持たされてきたそうなのですが、現在では「その月2回目の満月」を指し、「珍しい出来事」、「極めて稀に」という意味で使われるのが一般的だとか。
また、“ブルームーン”には「できない相談」という意味もあり、例えばバーで「あちらの女性に一杯」などとお酒を贈られた時に、この“ブルームーン”をお返しすることによって「あなたとはお付き合いできません」とさりげなくお断りの意思表示をすることができるのだとか。想いを寄せる人とお酒を飲んでいて、“ブルームーン”を勧められてしまったら、潔く諦めるのが女としての、(男としても)、あるべき姿かと。くれぐれも、相思相愛のお相手に、うっかりこのカクテルを奨めるようなことは、なさいませんように。
さてさて、『完璧な愛』をぜひ味わってみたい、が、「できない相談でもない」という場合、どのようにしたらよろしいのかしらん。