山の恵み



帰りはやはり、六合村にございます篠原農園直売所「くれさか」へ。この季節、山で採られたばかりの山菜を山盛り買い求めてまいりました。
帰宅いたしましてからは母とお流しの奪い合い。山菜の調理というのはどうしてこうわくわくするのでしょう。このところ、「山椒の煮方」「山菜天ぷらの作り方」などの検索で訪れる方がいらっしゃいますので、調理方法のご説明を。どれも簡単なものばかりなのですが。

花山椒の佃煮

今の時期は蕾が付き始めておりますが、葉だけでも調理方法は同じ。お鍋にお湯を沸かしさっと緑が鮮やかになる程度に湯通しをし、ざるにあけ、軽く水に晒した後水切りを。それを鍋に戻し、酒と醤油、お好みでつゆなどで味付けをし、水気がなくなるまで炒るだけ。甘くしない方がすっきりとして美味だと思います。

シドケ(モミジガサ)の炒め煮

基本は同じ。鍋でさっと湯通しをしたら、手早く冷水にさらし、水切り。こちらはごま油で炒めて、醤油、酒で味付け。お好みで砂糖、みりんなどで甘みを少し加えても。

行者ニンニクと椎茸の炒め物

行者ニンニクは洗って適当に切り、椎茸も適当にきり、サラダ油で炒めて仕上げに醤油をざっと回しかけるだけ。料理というほどのものではありませんが、これがなかなかいけるのです。

山菜の天ぷら

材料は、コシアブラ、タラノメ、シドケ、等なんでも。火はすぐに通りますので、やや高温、短時間でからっと。市販の天ぷら粉で十分上手に揚がります。こつは油に入れた直後に少し振るようにしてあげること。こうすると衣がぼってりせず、葉が開いてさくさくっと揚がります。熱々を天つゆ、もしくは抹茶塩で。

ウドのきんぴら

これが今回ご紹介する中では一番手間がかかります。まず泥を洗い流したウドを、たっぷりの湯で湯がきます。それを水にさらし、粗熱を取ったら包丁は使わずに指で皮をむきます。適当な長さの短冊に切りながら水にさらすのですが、灰汁が出ますので、何回も水を取り替えるようです。7、8回繰り返したら、ざるにあけて水切り。あとはサラダオイルで炒めて、やはり酒と醤油、お好みで砂糖、つゆなで味付けをして完成。

フキの煮物

フキは大鍋で茹でて、水にさらし、指で皮をむきます。あとは適当に切って、こちらは油を使わず、おあげ、しいたけ、とともに出汁で煮ます。




これだけ作りましたので、今週は毎日、これぞ日本の春の味、という山菜をいただいております。山の恵に感謝を。