めらめらと…



ガラスペンを使うのも初めてですのに、最初からインビジブルインクとは、いきなり高度な技に挑戦し過ぎたかもしれません。自分の筆跡を確認できずに文字を書くというのはとても難しいものなのですね。
さて、それでもなんとか書き終えまして、文字を浮き出させてみることに。人肌、ぐらいではまったく変化いたしません。ちょうどお湯が沸いたところでしたので薬缶の側面に触れさせてみるも、これも変化無し。ドライヤーの熱も同じく。どうやらかなりの高温にいたしませんと反応しないようです。やはりこれは、あぶり出さなければだめなのかも。
ということで、紙の裏からライターで炙ってみると…、やっと出てまいりました。淡いブルーの文字が。ああ、なかなかよい感じです、素敵、でもまだ判読できない部分が、と更にあぶったその時。紙がこんがりと色づいたかと思ったら、めらめらと中央部分から燃え始めてしまったではありませんか。きゃあ大変。映画の中のシーンでしたらよく、火を点けた手紙は灰皿の中に置いて燃え尽きさせたり、暖炉の炎の中に投げ入れたりいたしますが、暖炉はもちろん、煙草を吸いませんので家の中に灰皿もございません。口で炎を吹き消しながら慌てて洗面所へ走り、消火。手紙を燃やすだけではなく、家まで燃やすようなことにならなくて、よかったです。
秘密のインク。使いこなせるようになりますのには、まだまだ時間がかかりそう。