生タコ



招待状をいただき、サントリーホールでHNK交響楽団定期公演を聴いてまいりました。指揮はウラディーミル・アシュケナージ。プログラムはエルガーのチェロ協奏曲と、ショスタコーヴィチ交響曲第4番。ショスタコーヴィチの4番の、なんと1045小節もあるという長大な第1楽章が終わった時に思わず一曲終わったのかと勘違いをして拍手をしてしまった観客への咳払いとどよめき。終演後、後方から聞こえてまいりました「ピッコロのソロがなかなか良かったね」、「ショスタコの4番は演奏する方も大変だろうが聴いてる方も疲れるね」などというコメントからも、オーケストラを聴き慣れた観客が多い印象。
さて、先日娘から、「ブルックナーが好きな人は、ブルックナー交響曲を、3番だったらブル3(ぶるさん)、8番だったらブル8(ぶるはち)って呼ぶんだって」という話を。では、ショスタコーヴィチは?。ショスタコ、という略し方は使っておりますが、ショスタコ1、ショスタコ4、ではおさまりが悪いです。ショス、ショタ?、ということで少し検索してみましたところ、やはりショス2、ショス7、と略すのが一般的なよう。タコ3、タコ8という略し方もあるようで、ショスタコーヴィチの作品の演奏を生で聴くことを「生タコ」とも呼ぶのだそうな。「今日はサントリーで生タコだったのよ。N響のタコ4」、などと言えば、ちょっと厭味なツウ、といった雰囲気を漂わせることができますね。ちなみに、私は交響曲でしたらマーラーが好きなのですが、こちらはマラ4、マラ6、のように略すのだそうです。一歩間違えると危ないことを口走ってしまいそう。