六本木ヒルズレジデンス



一度足を踏み入れてみたいと思っておりました、六本木ヒルズレジデンス。おそらく、今、日本で一番家賃のお高いマンション。最上階のお家賃は確か月額450万でしたか。(下世話なお話でなんですが、一年間お家賃を払いましたら単純に計算いたしましても5400万でしてよ。)なかなかチャンスはなかろうと思っておりましたが、シッターのお仕事で潜入、わーい!
噂には聞いておりましたが、お部屋にたどり着くまでがなかなかに大変。目指す建物は一階がルイ・ヴィトンのショップ。全ての入り口に警備員が配備されておりまして、モニター付きのインターフォンでまずフロントの係員の許可を得てからレジデンス内へ。さすが、フロント前の駐車場には、雑誌の中でしか見たことのないような美しいシルエットのフェラーリ。横目に見つつフロントへまいりますと、小さなブティックが開店できそうなほどの量のクリーニングを届けにきたクリーニング屋さん。(芸能関係の方も多く、一度にクリーニングに出すお洋服の数も普通ではないのだとか)。そこでチェックを受け、さらに奥のモニター付きインターフォンで訪問先にロックを解除してもらい、お洒落な応接セットがおかれた、がらーんとしたロビーへ。住人らしき人の姿はなく、すれ違うのは、荷物を届けにきた宅配業者のお兄ちゃま、おじ様ばかり。ガラス越し、正面に六本木ヒルズが見えるエレベーターに乗り込み目的階へ、そしてホテルのような絨毯張りの廊下を進みお部屋へ。
今回お邪魔いたしましたのは、中でもコンラン卿がインテリアデザインを手がけ一番ゴージャスだという噂のレジデンスC棟。高まる期待。高級感漂うどっしりとしたドアを開けていただき室内へ入りますと、そこはもうフローリングのリビング。ええと、靴は?…「ここは外国仕様なんですよ。その辺りに脱いでおいて下さい」と、こちらのお宅は靴を履いての生活ではないとのことですので、中途半端な位置に脱いで中へ。広いリビング。最上階ではありませんが、かなり高層階ですので素晴らしい眺望。お部屋数も多いですこと。東京タワーを見つつ、リビングに置かれたピアノを弾くのはとても気持ちが良いもの。でも…小さな子供がいるお宅、生活感がたっぷり漂い、思っておりましたよりもごくごく庶民的な雰囲気。なるほど。いくらコンラン卿がコーディネートした内装とはいえ、ずっとそのままで暮らし続ける訳にはまいりませんものね。
途中、近くの公園へ遊びに出たのですが、(遊んでいたのは、ちょうど先生に連れられたインターナショナル・スクールの子供達ばかり)建物から出るのはいたって簡単。キーさえあれば、裏口から簡単に建物内へ戻ることが。なるほどなるほど。単発のお仕事でしたので、一回限りですが色々と楽しい経験を。