草津館



今回の宿は、湯畑の広場に面した草津館。何と申しましてもお湯のよいお宿でした。館内湧出源泉、若乃湯は湯ノ花をたっぷりと含み、泉質円やかにして効能豊か。浴槽が二つあり、もう一つは草津でも一番人気という濁り湯、白旗の湯。どちらも湯量たっぷりの源泉掛け流し。顔を流しますと目にしみるほどの強いお湯。
昨年、草津音楽祭のスタッフとして半月、草津に滞在いたしました娘が「滞在している間は肌が赤くぷつぷつしちゃったけれども、暫くしたらそばかすが消えていて驚いた」と。今回も4日滞在いたしまして、現在顔や体が所々赤みを帯びて炎症を起こしたようになっておりますが、確かにシミはやや薄くなったような。荒療治に近いですが、草津の温泉には強い効能があるようです。

お風呂セットさて、草津館、お湯はよいのですが、建物はやや安普請。何かの拍子でぐらっと揺れてどきっとすることもしばしば。湯畑に面しているのは、行き交う人々を眺めることができて楽しいのですが、早朝から夜遅くまで、賑やか過ぎて少々落ち着きません。ただお食事は美味しいですし、ご主人を含め旅館の方々がとても親切。お湯の素晴らしさを考えますと、また訪れたいお宿です。
感心いたしましたのが、写真の洗面道具セット。袋の紐、タオルの刺繍、歯ブラシの色が揃えてありまして、どれが誰のものかわからなくなる事がなく、たいへん便利でした。



雪の回廊