都営バス



このところ、所用で六本木から渋谷へ向かうことが多いのですが、移動には都バスを愛用。時間帯によっては六本木通りが渋滞いたしますので、20分ほどかかってしまうのですが、時間に余裕のある時には地下鉄を乗り継いで行くよりも楽ですし、六本木、西麻布、青山、渋谷、と街並みや歩く人たちを見ながらバスに揺られるのは楽しいもの。たいてい最前列の「お子様ひとり乗り禁止」の席に座り、大人の特権を満喫。
近年、都バスに乗る機会はほとんどなかったのですが、ちょっと乗らない間にバスもずいぶん進化していたのですね。バス停では、次に来るバスが今どこを走っているのかがライトの点滅で表示されますし、目的地まで何分で運行しているかも日本語と英語で電光表示。ニーリング機能というのだそうですが、乗降しやすいように左に大きく車体が傾くのもたいしたもの。バス停に停車する度に、プシューっと傾き、走り始めるとスーッと戻る、を繰り返す。「そうなの、お客さんが乗り降りしやすいように頑張ってるの」となんですかバスが愛しくなってしまいます。
そういえば先週のこと、バス共通カードの残額が10円になってしまいましたので、運転手さんに「では、三千円のカードを一枚下さい」と申し上げると「ぃよろこんでぇ!」と威勢のいいお返事。これって、どこかで聞いたことがあるわ…と考えましたら、そうそう、実家の近くの焼き鳥屋さんで「注文お願いします」と言うと店員さんが「ぃよろこんでぇ!」と注文を取りにくるのです。バスの運転手さんというと寡黙な方が多いような印象があったのですが、これも近年変わってきているのかもしれません。そのうち、ミラノのように大きな声で歌いながら運転する運転手さんなども、登場したりして。安全運転をしながら、でしたら大歓迎。