心遣い



こちらの山本館、11部屋のみという事もあってか、行き届いた気配りが。
まずお部屋に通されますと、机の上の小さなお重の中に蒸かしたての手作り野菜まんじゅう、そして可愛い容器にいれられた大粒の金平糖がお出迎え。運ばれてきたお茶と共にほっと一息。

コンサートを聴きに出かけ、夕方戻りますとお部屋がきれいに片付けられ「冷蔵庫の中の自家製ようかん(花いんげん豆)をお召し上がり下さいませ。 おかみ」と。これが(あまり使いたくない言葉なのですが)まさに絶品。今までに、これほど美味しい水羊羹をいただいた事がありません。
朝食から戻りますと、お布団が上げられ、新しいお茶のセットと飴、梅干しが。
他にも、お部屋にはお裁縫セットや体温計、爪切りなどの入った小箱が置かれ、夜は枕元に行灯が。湯上がり用浴衣、おやすみ用浴衣、そして散策用浴衣までもが用意されておりましたり、夕食の折にいただいた果実酒が美味しかったのでお願いいたいましたら、快く譲って下さったり。これも感心いたしましたのがスリッパ。入浴の度にどれが自分のスリッパなのかわからなくなってしまうものですから、いつも靴下を持参しているのですが、こちらではシールに名前を書いて貼る事もできるようになっておりました。
写真は揚げたて熱々で運ばれてまいりました天ぷら。ちょうど前日から秋の献立に変わったばかりとかで、幸せな事に松茸尽くし。



夜の湯畑