江戸川乱歩と大衆の20世紀展



幻影城」、見てまいりました。土蔵造り二階建て。外壁は鼠漆喰(ねずみしっくい)というくすんだ灰色。白でも黒でもなく、中間色である鼠色の漆喰というのは他に余り例を見ないとか。和風の外観とは異なり、内部はキングポストトラスという洋風小屋組。土蔵の内部には一、二歩踏み込めるだけで、後はガラス越しに奥を伺う形での公開。その名前から予想しておりましたおどろおどろしさは少しも感じられず、使いやすそうに整理整頓された書庫、でした。

東武百貨店池袋店で開催中の「江戸川乱歩と大衆の20世紀展」は乱歩の作品はもちろん、愛用品、蔵書、貼雑(はりまぜ)年譜というスクラップブックなど、見所いっぱい。立教大学の教室では乱歩にちなんだ映画を上映、近くの光文社では乱歩の資料を閲覧する事もできるそうで、乱歩好きでしたら、たっぷりと時間を取り、丸々一日乱歩に浸るのもよろしいかと。



乱歩ひいきの商店