真夏のくるみ割り人形



くるみ割り人形」というと、クリスマスの玩具というイメージがあるかと思いますが、我が家のくるみ割り人形はこの季節でも飾られたまま。PCに向かう私を、いつも見つめております。(と、今もくるみ割り人形さんにウィンク)。写真のくるみ割り人形は、ドイツのお土産にいただいたヒュヒトナー作。プレゼントしていただいた時に簡単な解説をメールしていただきましたのでご紹介を。

ヒュヒトナー家の3代目、ヴィルヘルム・ヒュヒトナーが現在のクルミ割り人形のスタイルを考案しました。このヒュヒトナー家の作るクルミ割り人形がスタンダード(基本)なんですね。残念ながら、ヒュヒトナーのものは日本では入手不可能。

現代のクルミ割り人形は、ヴィルヘルム・フリードリッヒ・ヒュヒトナー(1844〜1923)が1870年に考案しました。以後、クルミ割り人形の制作はヒュヒトナー家のファミリー・ビジネスになっています。

1786年、ゴットヘルフ・フリードリッヒ・ヒュヒトナーがドレスデンで木製の人形を販売してから、ヒュヒトナー家のファミリー・ビジネス(人形作り)が始まりましたが、現在では、ゴットヘルトから数えて6代目にあたるフォルカー・ヒュヒトナーが、ヴィルヘルムが考案したクルミ割り人形のスタイルを忠実に守りながら、作り続けています。

との事。以前にご紹介いたしました「くるみ割り人形」は、日本の玩具屋さん、ボーネルンドで買い求めましたもの。やはり10年以上、しまわれる事なく、家の玄関に飾ってありました。そう、この「くるみ割り人形」が作られたザイフェナー・フォルクスクンストにつきましても少しだけ教えていただきましたので、こちらもご紹介を。

ザイフェナー・フォルクスクンストのザイフェナーは「ザイフェン村の」という意味。フォルクスは「国民の」とか「地域の」というような意味。クンストは「芸術」というような意味ですから、ザイフェナー・フォルクスクンストは、「ザイフェンの伝統的な民芸」とか「ザイフェンの手仕事」というような意味になります。

フォルクスクンスト社のクルミ割り人形も素晴らしいものです。ザイフェンでも、生産される木の品質が少しずつ落ちてきているようだから、大事にされることを勧めます。フォルクスクンストのものは「顔」がいいです。

季節はずれの「くるみ割り人形」。いつも目にしていたいので、おそらくこれからもずっとこのまま。