倶楽部:今宵、銀河を杯にして LAPHROAIG
先週の木曜でしたか、仕事の帰りに赤坂のバーで少し飲んでまいりました。飲んだことのないお酒をいただいてみましょう、と今回はスコットランド、アイラ島のモルト・ウィスキー、ラフロイグとボウモアを。ラフロイグはチャールズ皇太子愛飲のウィスキーとして有名なのだとか。
この香り。そう、Fortnum&Mason のアールグレーと同じ香りがいたします。最初にこのアールグレーをイギリスのお土産にいただいた時には「歯医者さんの匂いがして、とても飲めないわ」と驚き、その後は同じメイスンのアールグレー・クラシックを長く愛飲しておりました。でも、不思議とヨード臭が恋しくなりまして。
ラフロイグも、そうですね、例えるなら“喫煙可の歯科の待合室の香り”とでも申しましょうか。「美味しい、美味しい」と飲んでおりましたら、カウンターの向こう側からマスターが少し嬉しそうに「これが好きだなんて、本当の酒飲みだね」と。この芳しさ、病みつきになりそうです。