寄りかかりの法則



電車の中で隣に座った人が深い眠りについた場合、寄りかかられる確率が非常に高いのです。割合といたしましては、私の側に倒れてこられる方が9割ほどでしょうか。これが昔からでして、学生の頃は嫌で嫌で、肘で押し返したり、座り直してみたり、あまりにひどい時には席を立ったりした事もあるのですが、最近ではもうすっかり諦めてしまいました。この事を日記に書こうと思ってからは、確率の高さを再確認して満足したり、お顔を写さなければ「寄りかかられ日記」を毎日写真付きでアップできるのでは、と考えてしまうぐらい、本当に毎日、隣に座った方に寄りかかられております。

寄りかかってこられる方は、老若男女を問いません。若い女性が一番多いですが。どうしてなのかしら、と考えてみたのですが、おそらく私の肩幅が狭めなのと、身体の厚みがあまりないからのではないか、と。もしくは、睡眠状態にある人を惹きつけて止まぬ、何か魅力を備えているのかもしれません。少しも嬉しくありませんが。

先日は、初めて外国の方にまで寄りかかられてしまいました。欧米系の方が電車の中で居眠りをしている姿というのを今まで一度も見たことがなかったものですから、無防備に熟睡する姿にびっくり。深く倒れ込んでこられたので目の前にちょうど首筋が。若い男性だったのですが、なんて綺麗なピンク色なのかしら・・・などと感心して見入ってみたりして。

さて、明日はどこのどなたが私の肩にもたれかかって夢を見るのでしょう。どうせでしたら、その夢が素敵な夢でありますように。