卒業演奏



娘が高校の卒業演奏会でドビュッシーの「花火」を弾く事にしたようです。高校生活の最後の締めくくりにパーン!と花火を上げて去っていく。良い選択、選曲なのではないでしょうか。

私が高校の卒業試験で弾きましたのが、フランクの「プレリュード、コラールとフーガ 」。大好きな曲でしたのでどうしても弾きたくて、難曲なのでいっぱいいっぱいになってしまうのではないか、という先生のアドバイスを押し切っての選曲でした。もっと宗教的に、などと注意をされても、お参りといえば築地本願寺だった高校生にはなかなか理解できませんで。その後、初めて訪れたヨーロッパ、プラハの教会のステンドグラスから差し込む美しい光を見た時に、神、宗教、信仰、の存在という物を心で感じ、少し理解できたような気がいたしました。また久々に弾いてみる事にいたしましょう、「「プレリュード、コラールとフーガ 」。今でしたら、17歳の春よりも宗教的な演奏ができる・・・はず。