8 黄鐵礦(硫化鐵礦)



ワウテツクワウ 秋田縣 小坂礦山

黄鉄鉱(FeS2)は鉄とイオウで構成された天然の鉱物。英語ではpyrite (パイライト)。語源はギリシャ語の火花だとか。実際、黄鉄鉱を叩くと火花が散るのだそうです。試してみたいのですが、石は一つしかありませんので、打ち合わせる事ができません。とっても残念。

もしや、時代劇などでおかみさんが家人の無事を祈って玄関先でカチカチと鳴らす「火打ち石」というのはこの黄鉄鉱の事かも、と調べてみましたら違うのですね。火打ち石に使われていたのは石英や瑪瑙だとか。ヨーロッパなどでも同じような風習があったそうなのですがやはり、メノウや石灰岩などが使われていたようです。有名な童話の「カチカチ山」で、狸が背負った薪に「カチカチ」とうさぎが火をつけたのも火打ち石。

という事で、実験。メノウと石灰岩を打ち合わせてみました、が火花は散らず、少々欠片が散ってしまいました。ああ、id:owlさんに大切になさって下さいね、と言っていただいたばかりですのになんという事でしょう。実験失敗。

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