嬉しいお便り



昨日ご紹介した[煙り出し人形](出し、なのですね)について、また素敵なメールをいただきましたのでご紹介をさせていただきたいと思います。

『素敵な[煙出し人形]をお持ちなんですね。

写真の煙出し人形は、
旧・東ドイツのエアツゲビルゲ地方の伝統的な玩具の一つです。
その煙出し人形のメーカーは[KWO]ではないかと思われます!?。


その昔、
タバコは北アメリカの、いわゆるネーティブアメリカンが吸っていたもので、
大航海時代に入るとともに、
ヨーロッパの列強たちはアメリカを侵略するようになりますが、
初めてタバコをヨーロッパに持ち帰ったのがフランス人の[ニコ]という人物。
ニコチンのニコですね。


その後、あのエリザベス1世の愛人でもあった[サー・ウオルター・ローリー]が
アメリカのバージニア州に進出し、
バージニアでタバコを栽培することに成功して巨万の富を得ます・・・。
当時のヨーロッパにおいて、タバコはハーブの一種でもありました。
つまり[薬草]ということです。
どのような薬効があるのかというと、
タバコを吸うと気分が落ち着きリラックスする・・・という。
まあ、それはそのとおりなんですが、
あまりにも喫煙が流行したことで、健康を害する人も増加することになる。
で、教会が[喫煙禁止令]を出すことになるのですが、
その禁止の口実というのが、
[喫煙は異教徒の悪しき習慣である]・・・というものでした。
この場合の異教徒というのは、イスラムのことだと容易に想像できますね。


今ではいろいろな種類がある[煙出し人形]ですが、
一番最初に作られたモノは、トルコ人が口から煙を吐き出す人形でした。
トルコ行進曲]のメロディに合わせてタバコを吸う[猿]の
ラクリ人形も現存しているくらいです・・・・。
十字軍の遠征から始まるキリスト教イスラム教の対立。
煙出し人形のそもそものルーツは、宗教の対立にあると言えます。


さて、香りが強すぎるとのことですが、
緑色の小さなお香を買われることをお薦めします。
緑色のお香は[タンネンバウム]、つまりモミの木の葉を乾燥させて固めたモノで、
これが一番良い香りなのではないかと思っています。  』

驚き。今調べてみましたところ、まさにこの[煙り出し人形]はドイツの[KWO]というメーカーのものでした。残っておりますお香、確かこれは[蜜蝋]と[花]の香りだったと。写真を撮るために取り出しただけでも指先に移ってしまうほどの、やはり強い香りがいたします。[タンネンバウム]ですね。是非探してみたいと思います。