STEINWAY SALON



知人のピアニスト、黒田亜樹さんから「リハーサル観客大募集。イタリアでの本番前の肝試しリハーサルを、出国前にしたいのです。急ですが、日比谷の松尾楽器で展覧会の絵を弾きます。怖い思いをしておきたいので、客席に座ってくださる方いらっしゃれば、脅かしに来ていただけませんか?」というメールをいただきました。はい、喜んで脅かしにまいりましょう、と昨夜は急遽、松尾楽器商会STEINWAY SALON TOKYOへ。繊細かつパワフルな、展覧会の絵を聴かせていただいてまいりました。イタリア、パルマでのコンサートとレコーディング、きっと成功される事でしょう。

STEINWAY SALONのスタジオ。日比谷に移ってから初めて訪れたのですが、残念ながら響きにたいへん問題があるように感じました。黒田さんもおっしゃっていましたが、生なのにまるでスピーカーを通したかのような不思議な音がいたします。響きも硬く耳に当たって、音に包まれるような心地よさがありません。スタインウェイの美しい音色を楽しむ事ができず、ショウルームとしてはかえって逆効果なのではないかと。場所も雰囲気も良いだけに、あのままではもったい、と思います。


千鳥ヶ淵の夜桜