コレクター



昨日紹介していただいたNさん。動きのある木の玩具がお好きとのお話でしたので、「色々な作品をお持ちなのですか?」と伺うと、「いえ。蒐集というのがどうも苦手で、少しだけ。あ、でも集めているものが一つだけありました。アシナガバチの巣です」。「……アシナガバチの巣ですか。脚長蜂の巣というのは、あの、一ヶ所だけ木などに付く部分があって、こう広がって六角形のお部屋がたくさんある?」、「そうです、傘状の」。「を、集めていらっしゃる」、「はい」、「今、おいくつほど持っていらっしゃるんですか?」、「30ほど」。アシナガバチにも色々種類があり、それぞれ巣の大きななどが違うのだそうです。集めた巣は、箱に収めて大切に保管していらっしゃるとのこと。お話を伺いながら脳内はもう、アシナガバチの巣がきちんと収められた箱のイメージでいっぱいに。
「私はしかけ絵本を集めていて、小学生の頃から特にチェコのある作家の作品が好きで好きで」、という話をいたしましたら、スロバキア在住の絵本作家をご存知とのこと。ご紹介いただけるかもしれません。楽しみです。
昨日もOさんが昨年のドイツ旅行について、「いやあ、実にいい旅行だったねえ」、とおっしゃっていましたが、私にとりましても、楽しかっただけではなく、そこから新しい人との繋がりがどんどん広がる、実にいい旅行、となりました。


ウィンドウディスプレイファイル



地下鉄銀座駅から松屋までの地下通路を歩いておりまして、ふと目につきましたのが、ウィンドウディスプレイに並べられた少々変わった包み紙に包まれたチョコレート。これは面白いわ、買って帰ることにいたしましょう。と、商品名を覚え、受付へまいりまして案内嬢さんに、「地下通路のウィンドウディスプレイに飾られておりました○○のチョコレートを買い求めたいのですが、どちらの売り場で販売されているものでしょうか」と訊ねますと、「はい、少々お待ちください」と足元から取り出されましたのは大きなクリアファイル。見るとそのファイルには、店内全てのウィンドウディスプレイの画像とともに、そのウィンドウに並んでいる商品がどの売り場でいつから販売されるかなどの情報がファイリングされているのです。
「こちらのウィンドウでしょうか?」、「いえ、違います。チョコレートだけが並んでいるのではなくて、他の商品、模型などと一緒にディスプレイされている」、「はい、では、こちらの」、「あ、そうです。この中の、ええと、このチョコレートです」、「こちらですね。少々お待ちください。はい、こちらの商品は、1月31日からの催事で、一階特設売り場での販売を予定しております。」と。見事です。デパートというのはこのようなファイルがきちんと用意されているのですね、流石。