葉とらずりんご



事務所宛に、暮れのご挨拶として青森は弘前から『葉とらずりんご』と書かれた箱が届きました。葉とらずりんごとは、いったい?確かめてみたいわ、お福分けがないかしら、と思っておりましたら、音楽協会の女性の「あ、林檎が届いたんですか?」の一言で皆で分けることに。わいわい。
想像しておりました葉とらずりんごは、一つの実に一枚、葉っぱが付いている可愛らしい姿。ところが、箱から出てまいりましたのは普通のりんご。
音楽協会の女性によりますと、なんでもNHKためしてガッテンでそのおいしさが証明されたリンゴだそうで、普通、小売店やスーパーで売られるりんごは、見た目を良くするために実の周りの葉を取ってしまい、色を良くして出荷しているため、葉の光合成を充分受けることができず、リンゴ本来の糖分や旨み、歯ざわりが抑制されてしまうのだそうです。でも、この葉とらずりんごは、実が完熟し収穫するまで、その周りに茂る葉を取らずにおくため、本来の旨み、果肉のシャリシャリ感が残り香りも良いのだとか。なるほど。
いただいてみましたが確かにたいそう美味。たっぷり蜜入り、甘く、しゃきしゃきとして、食べておりますと、果汁が滴り落ちるほど。
画像奥が葉とらずりんご。左手前がおまけに入っておりました小さな林檎。そして、江戸独楽職人、広井政昭氏作のリンゴのコマ、とそのリンゴのコマの中に入っている、小さな小さなリンゴのコマも一緒に参加させてみました。
撮影にあたり、柔らかい布で拭いてあげたところぴっかぴかに。日本では人に取り入ることを、「ゴマをする」と言うけれど、英語では確かapple polisher、「りんご磨き」だったわよね、などと考えながらきゅっきゅ。磨きながらの脳内BGMは『りんごのひとりごと』。「私は真っ赤なりんごです、お国は寒い北の国……りんご りんご りんご、りんご 可愛いひとりごと ♪」