湯西川温泉 かめや 平家の庄



翌日はチェックアウト後、鄙びた湯西川の温泉街を散策。その後車で秋の山をドライブ。ナビの指示した道が、険しい山道でちょっと大変。日光のあたりはまだなんとか錦秋を楽しむことができたのですが、湯西川の高い山はもううっすらと薄化粧。途中、珍しい熊(意外な美味しいさ)、キジの串焼きなどを食べて、かめやへチェックイン。
こちらは改装をしてすっきりとした内装。夕食はやはり、長い橋を使い、川を渡った対岸の隠れ館で囲炉裏を囲んでいただきます。もうもう品数の多さに驚愕。先付け三品、前菜五品に続き、とても香り高い松茸の土瓶蒸し、御作りは湯葉、こんにゃく、炙り鴨、ここでお凌ぎとして栗山そば。巻き湯葉、なら茸、粟麩の炊き合わせ。陶板で焼かれた鹿のステーキ、囲炉裏では、虹鱒、大きな有頭海老、山鳥、板台餅、一升べら味噌、が香ばしく焼かれ、さらに湯葉の酢の物、と岩名のお造り。霜降りの味のよい牛肉のしゃぶしゃぶ。そして驚くなよ、という感じで登場いたしますのが一人一杯ずつの大きなズワイ蟹。ご飯、お新香り、水菓子が柿、甘味が無花果のワイン煮。書いているだけでもお腹いっぱい。
フォアグラ用鴨のような状態でよたよたと部屋に戻り、「笑うと口から…」などと母と笑い合っておりましたら、扉がノックされ、「フルーツの盛り合わせでございます」と。美味しそうなのでつい食べてしまい、いよいよ笑っちゃダメ、な状況に。
少しお腹が落ち着いたところで、温泉で温まり、眠りについたのですが、メールの着信音で目が覚めます。時間を見ると夜中の三時。これは何かあったのだわ、とメールを読むと、娘からで、なんと孫二が緊急入院したとのこと。目覚まし時計をかけ直し、なるべく早く戻ることに。朝起きてすぐに母に事情を説明し、急いで朝食を済ませてすぐに出発。まだ早い時間でしたので高速もがらがらでお昼には実家へ。すぐに東京へ戻り、娘の家へ。
娘は孫二と一緒に入院。順調に回復すれば3日ほどで退院できる予定ですが、心配です。まだ生後一カ月なのに可哀想に。どうか早くよくなりますように。