大友直人さん



一人で過ごしておりますとひどく気分が沈んでしまうので、娘の家に押しかけ子守に。
娘と孫と三人で、近くのカフェで午後のお茶を楽しみ、帰り支度をしておりますと突然娘が、「ママー!大友さん!今、大友さんが通った!あの、指揮者の大友さん!」、と。店内におりました、カフェのマダムも「あらっ!今、もの凄く素敵な男性が通ったわって思っていたんですよ!」、店員の女性も、「えええっ!あの指揮の大友さんですか!!」、と女性4名+ベビーカーに乗せられた孫、全員で慌ててお店の外へ。
だいぶ離れておりましたが、ああ、大友直人さんに間違いありません。実は、大友さんは学校の先輩。いつも観客の視線を集めてるからでしょうか、その後ろ姿の美しいこと。
今日は風の強いとても寒い一日。道行く人は皆、厚手にコートに身を包み、背を丸めるようにして歩いておりましたのに、大友さんはジャケット一枚ですのに、まるで彼の回りだけ春風が吹いているかのような爽やかさで、さっそうと歩み去っていきました。途中一度ふと立ち止まり、すっとこれまた非常に格好良く振り返られたのは、もしかしたら「うわ、やっぱり素敵ですね」、「後姿にもただ者じゃないオーラが漂っていますね」、と皆、小声できゃあきゃあ言っておりましたのが、聞えたのだったりして。指揮者は耳がいいですからね。
その後の娘との会話、「ママ、後輩よね。かっこいいし、いいんじゃない、わはは。大友さんって結婚してるの?」、「あはは、してるしてる。残念ながら、素敵な奥様がいるらしいわよ」、「そっか、じゃだめね」。