あんこ




まあ綺麗な話ばかりではないのですが、この年頃だけの可愛さなので記しておくことに。

金沢の伯母から、毎年お正月用に森八の『福梅』という最中が送られてくるのですが、なかなかそう数を食べることのできるものでもなく、やや持て余し気味。そこで今年はお汁粉にして飲んでみたところ、これがなかなかいけるのです。

そこで娘の家で孫達にも作ってあげることに。最中をばらして鍋に入れるのを見ておりました孫ニ3歳。

孫ニ「あ、うんこ!」
祖母「……、Hちゃん、もう一回言ってみて」
孫ニ「うんこ…」
孫一5歳「ぶははははは」
更につづけて最中の皮を外す私の手元を見ながら、
孫ニ「うわー、うんこに皮がついてるねー」
孫一「ぐはははははは」
祖母「Hちゃん。これは、うんこ、じゃなくて、あんこ、でしょ。言ってみて。」
孫ニ「あんこ…」

と、言いながらとても悲しげにうつむく孫ニ。ああ、3歳児にもある男のプライドが大きく傷ついてしまったようです。
笑ってごめんね、H。


笑っておりました孫一も、大人っぽいようでまだまだ子供。先日高熱を出して、病院で座薬を使うことになった孫一。鼻から入れると思ったらしく、看護婦さんに、

孫一「それを入れたら鼻が詰まっちゃうよ」。



お兄ちゃんとしての自覚はしっかりあるようで、となりのトトロのDVDを観て、行方不明になったメイを姉のサツキが探すシーンを観ながら、

孫一「お兄ちゃんもHがいなくなったら、こうやって探さないとね!」
孫ニ「うん!」



お兄ちゃんに早く追いつき追い越したくてしょうがない孫ニ。

孫ニ「H君もう4歳?」
祖母「ううん、まだ3歳でしょ」
孫ニ「え?もうH君4歳だよ。この前保育園で誕生日会あったじゃない」
祖母「それは12月生まれさんとか、他の月に生まれたお友達の誕生日会でしょ。」
孫ニ(暗い表情で)「H君4歳じゃないの?」
祖母「Hの誕生日は10月だから、10月になったら4歳ね」

うなだれる孫ニ。頑張れ!